快適な空の旅を支えるために

看護師の資格を持っている方が、遠い所まで旅行をするために友人と一緒に空港に行くことがあるでしょう。搭乗の手続きをしている最中に急に具合が悪くなった方を目の当たりにしたときに、病気やけがで苦しんでいる人を見過ごすことができないという職業柄の性質をあらわにすることがあると思うのです。看護師として働く者として可能な限りの応急処置を具合の悪い人に施していき、その人が再び健康を取り戻せることを願うのです。多くの人が集まる空港において、先のような鬼気迫る状況に遭遇することは決して珍しいことではないのであり、その状況下の中で看護師としての資質が問われると言っても過言ではないでしょう。仮に、空港での応急処置の末に飛行機の搭乗が間に合わなくなったとしても、生命に関わることを手がけて人を救うことができたという事実があるのならば、看護の仕事をする者としての自尊心を改めて抱くようになるのではないでしょうか。
 空港内に診療所があることで、安心して空の旅を満喫できる方がおられるでしょう。楽しい思い出を残すために旅行をする方にしてみたら、予想だにしない体の不調を抱えてしまっても空港内にある診療所で受けることになる看護によって健康を取り戻すことで、旅行を楽しもうという気持ちをも取り戻すことにつながるのです。人は生きている限り、どうしても体の不調を抱えることは一種の宿命としてのしかかるものであり、いかなるときでも体の不調を緩和させていく処置ができるように努めていく看護師の存在が不可欠となるのです。